第4話「公園の多い街」


ストーリー(7)

母親は、萱の木を、じっと見上げる。

母親「うわあ。龍くん。大きな木。」

トマト「あれ、あの人、あんなところに立ち止まっちゃったよ。あたしにくっついてきたのに。あの人だけだったんだ、声かけてくれたの。」
*「そうなんだ。」
*「ここ通るひとたち、みんな、おれたちより、この木に、感心してくよ。」
*「迫力あるもんね。やっぱりかなわないのよ、あれには。」

*「ねえ。ちょっと見て。」

トマト「ねえ、ちょっと。」

トマトが萱の木のほうへ。

トマト「こんにちはです。」

残りの仮装集団も萱の木の前へ

萱の木の周りに立ち、手をつなぐ、

母親「わあ、龍くん。よかったね。」

回りながら、歌を歌う。

*「おおきな、かやの木の下で♪ ... 」

諭す男「これです。この木です。」

仮装集団と母親と龍之介、ふと足を止める。

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