第2話「SOSの届く街」


ストーリー(4)

その頃、宅配便配達便が、困った表情で、隣人宅へ。篠崎さん宅が呼び鈴鳴らしても出ない為である。

隣人は、扉を開ける。

宅配便配達人「あのー。すいませんが、お隣の篠崎さんの荷物。預かってくださいませんか?」
隣人「あら、帰っていらしたんですけど。お預かりはしないことになっておりますので、もう一度、行ってみてくださらない。じゃあ。」

と言って、隣人は、扉を締める。

宅配便配達人は、もう一度、篠崎宅を確認するが、応答はない。

しかし、耳を傾けると、かすかに物音が、

時枝「助けて、助けてください。」

宅配便配達人は、扉に近づいて物音を確認する。すると、

米屋「ここも留守?」
宅配便配達便「ええ。」
米屋「留守番、多いねえ。かなわんよ。4階まで担いできて留守じゃあ。」
宅配便配達人「ええ。でも、何か、人の声が聞こえたような気がするんですけど。」

宅配便配達人、再度、扉に耳を傾ける。

時枝「助けて、助けて。」

すると、米屋は、

米屋「テレビ、つけっぱなしにしてるんじゃないのか?」

と、そのとき、青葉警察署のヘリコプターが、

ヘリ「青葉警察署です。昨夜11時30分ごろ、この近くの、(国道)246号線で、ひき逃げ事件がありました。被害者は60歳くらいの男性、目撃されたかたは、青葉警察署までご通報ください。」

米屋「こんなところでやられちゃあ、身元なんて分からんよな。」
宅配便配達人「(うなずく)」
米屋「となりの苗字知らない人いるからね。」
宅配便配達人「本当、そうなんですよね。みんな、わざと、知らんふりしているようなところですからね。まあ、迷宮入りですかね。」

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